緊急事態宣言が日本全国に出されたことにより、育星舎も5月6日まで閉塾することにした。入江塾では、授業のビデオをネットで観てもらいカリキュラムを進めることにした。採用している四谷大塚のテキストは年間のスケジュールが決まっており、それを消化しなければ中学受験に支障をきたすので困ってしまうからだ。
私など古い人間には思いもつかないが、若い講師がオンラインでの通信システムを提案してくれた。四谷大塚のテキストの解説だけでは、特に算数は充分でない。私が教えてきた「ボックス」(受験算数の6割はこれで解ける)による解法は入江塾独特だ。今はそれを体系化して教えている。それに従って解いている解説プリントとビデオを観れば何とか授業再開までは繋げると思う。
しかし、入江塾以外のどの部門も生徒との直接対面指導が最も良いに決まっている。早く生徒達の明るい顔を見たいものだ。
ところで科学や経済では先進国だと思っていた日本が今回案外だなと思ったことがある。PCR検査が韓国のように普及しない点、ICU(集中治療室)の数が思ったより少ない点。政府の対策も今ひとつ納得がいかない。
将来にわたりこれからも国にとって、世界にとって大変なことがあると思う。医療だけでなく政治、経済でこれから活躍する人々を育てるためにも塾の役割は大きい。