入江塾は、京都市の塾グループ「育星舎」のなかの中学受験専門部門で、小学生を対象とした学習塾です。本部の北野教室(北野白梅町、円町)を中心に出町教室・桂教室でも開講中です。
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育星舎代表ブログ

教育虐待 その3(2019年10月)

以前IQ(知能)について述べさせていただいた。スポーツや芸術などの分野と同様に学習の領域にもある程度「素質」「知能」なるものが存在することは否定できないのではなかろうか。教育虐待とはその存在を無視し、「やればできる」との偏った発想のもとに子供を追い込んでしまうことであろう。

 

昔、塾に来られたある親子のことは、私がうつ病で苦しんでいるときだったのでよく覚えている。父親は息子(Aくん)に自分の職業を継がせようとしていた。もちろん、Aくんがそれを望んでいるということを大義名分にしていたが。父親はそのために行くべき3つの中学校を指定してきた。

 

私は体調が悪かったが、父親の勢いに押され個人指導もせざるを得なかった。Aくんは自分から積極的に中学受験をしようと思っている生徒とは到底見えなかった。それよりも父親を恐れているようにも思えた。母親も父親の言いなりのような状態で、Aくんの気持ちを正しくくみ取ることをしようとはしていなかった。私はAくんに同情し、追い込んでしまうような教え方はしなかった。成績はなかなか上がらなかった。

 

特に国語が悪かった。模擬テストで一時限目の国語の時間に、Aくんは必ずトイレに行った。だから時間が足りず、最後まで解けなかった。私は「この症状は神経性のものであろうから何とかしてやってくれ」と父親に頼んだが無視された。

 

受験校について私は父親と交渉したがなかなか受け入れてもらえず、結局Aくんは3つの中学校には合格できなかった。私にとっても悔いの残るものであった。今の入江塾ではこのような父親を受け入れることはまずない。

 


教育虐待 その4(2019年11月)

親が無理やり受験勉強をさせている小学生の場合、家庭以外の学校や塾でストレスを発散させている場合がある。例えばトイレの窓からトイレットペーパーを投げ捨てるなど、ただのイタズラでは済まされない悪質なものもある。そのような子も親は恐いので家ではそんな素ぶりは出さない。そのため、親は自分の子供の裏の態度を全く知らないので、問題が起きても処理がとても難しい。

 

以前、そんな生徒がいて悩まされた思い出がある。その生徒(Aくん)は超難関校を目指していたが、実際の学習態度や成績は私から見れば全くそれに及ぶものではなかった。しかし、母親はAくんが通学している私立小学校の先生から「可能性は充分ある」との御墨付を得ていると主張してきかない。

 

6年生になる時期に三者面談をした。私はAくんが目的意識を持てず学習意欲がない点などを指摘した。その上で「このままでは志望校合格は難しい」と厳しく臨んだ。すると、母親は私の目の前でヒステリックにAくんを叱り出し泣かせてしまった。私は生徒本人を責めるつもりはなかったので非常に困惑した。このような親子を入試まで責任を持って塾で預かることはできないと判断したが、女性の元幹部講師が「私が面倒を見る」と言ってきたので、しぶしぶ指導を続けることにした。

 

しかし、それが裏目に出た。事件はAくん本人にとってはただのイタズラだったようだが、塾の業務を妨害し近所に迷惑をかけるような大事に至った。もちろん、Aくんも母親も「犯人はAくん」との事実を否定したのだが、私の確信は揺るがず、その事件以降もう塾として指導は続けられなかった。

 

Aくんに罪はない。そんな子供にしてしまった問題は親にあるのではないだろうか。そして、退塾勧告の判断を誤った私も大いに反省している。

 


●育星舎グループ代表:入江篤志

☆小3の頃は、九九が覚えられず 居残りをさせられたぐらいの学力の子。

しかし、すぐれた師匠達との出会いのお陰で、私立洛星中学、さらに京都大学法学部に合格する。

ところがその後学習意欲を喪失。

長いモラトリアムの末アルバイトをしながらプロ家庭教師に、そして学習塾を設立、今に至る。

 

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