入江塾は、京都市の塾グループ「育星舎」のなかの中学受験専門部門です。本部の北野教室(北野白梅町、円町)を中心に出町教室・桂教室でも開講中です。
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育星舎代表ブログ

IQ その1(2019年5月)

先月4月3日付の朝日新聞のある記事の中で、IQ(知能指数)について興味深い部分があり考えさせられた。

その記事は英オックスフォード大学教授のジェフリー・エバンズ氏が「英国の欧州連合(EU)からの離脱」についてインタビューに答えるものだった。

私はそんな内容より氏の経歴に興味を持ったのである。

その一部を抜粋する。

 

――ご自身も、陶器生産で有名なストークオントレントの出身で、社会人として陶器工場などで働いていた経験をお持ちですね。

「70年代に15歳で教育を終えてウェッジウッドの工場などで働きました。仕事に向いておらず、しょっちゅうクビになりました。失業で訪れた職業安定所でIQ(知能指数)の試験を受けたら非常に高いから大学に行けと。配達の運転手をしながら資金をためて、受験に必要な科目の単位を取りオックスフォード大学に進みました。地元での労働者階級の暮らしは悲惨で、過酷な生活から逃れたい一心でした。ここでは各国からの学者が集まるグローバルな研究環境があり、英国のどこの出身かは関係ありません。そこに自分の居場所を見つけたのです。今、自分が労働者階級だというつもりはありませんが、中流あるいはやや上の中流という意識はあります」

 

これを読んで英国の階級社会の実態を再確認した。

かつて労働者階級から出てきたビートルズがその点で脚光を浴びたということもうなづける。

しかし、私の関心はそれよりも氏のIQの方に向いた。

 

氏は幼児の頃に特別な教育は受けずに義務教育だけで育ってきたようだ。

そんな彼のIQは生まれながら優秀だったのだろうか。

前にも書いたことになるが、「IQは遺伝か環境か」の命題が私の頭に再び浮かび上がってきたのである。


IQ その2(2019年6月)

知能に対する定義は数えきれないほどあるという。

一方、私が研修を受けた知能研究所の創始者である故肥田正次郎氏、そして理事長の市川亜夫氏は「知能とは、憶える力・考える力」とそれを定義している。

他方、同研究所の所長である市川希氏は「知能とは器の大きさである」とそれを定義している。

そして、この器が大きければ大きいほど、多くの事柄を吸収することができるという。

まさに知能教育とはこの器を大きくすることを主眼とするということか。

そしてその器に注がれるのが学習による知識などではなかろうか。

(ちなみに、市川希所長は肥田正次郎氏の孫であり、市川亜夫氏の長女である。)

 

先日からNHKの「人体Ⅱ 遺伝子」のシリーズが始まった。

近時さまざまな遺伝子の働きが発見されてきている。

当然、脳の各部分の遺伝子も存在している。

ところで、生まれつきIQ(知能指数)の高いと言われる人々がいるのは前述のジェフリー・エバンズ氏の例を見ても推測できる。

知能が脳の機能ならば、ある人は親の知能に関するその遺伝子を受け継いでいることもあるし、またある人は受精の段階の突然変異によって特別な知能を持つに至ったとも考えられないだろうか。

 

しかし、知能は後天的には発達しないのであろうか。

このところ多方面で天才少年や天才少女が話題になっているが、彼らは早い段階で先達に見いだされている。

「知能である器」も遺伝子によって影響を受けると同時に、生後も環境によって大きく変化するものと考えるべきではないか。

後者の意味で、幼児教育は未だその重要性を失っていないといえる。

 

 


●育星舎グループ代表:入江篤志

☆小3の頃は、九九が覚えられず 居残りをさせられたぐらいの学力の子。

しかし、すぐれた師匠達との出会いのお陰で、私立洛星中学、さらに京都大学法学部に合格する。

ところがその後学習意欲を喪失。

長いモラトリアムの末アルバイトをしながらプロ家庭教師に、そして学習塾を設立、今に至る。

 

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