今この体験記を書いているのは、次男が第一志望校を受験しているさなか、喫茶店での待機中である。
思い起こせば、我が家が育星舎・入江塾を知ったのは、8年前、カーラジオから流れてきた入江先生の「科学の学校」の紹介コメントによるものだった。
当時小学2年だった長男が「科学の学校」に、2年後には入江塾へ入塾した。3歳違いの次男も兄と同じ道を辿った。
6年生になると、我が家から北野教室までは片道1時間半の通塾だったが、二人ともそれほど苦でもなさそうに、最後まで楽しそうに通わせてもらった。
物静かで生真面目な長男には長男の、フレンドリーでお調子者の次男には次男への最適な対応をしてくださった入江塾の先生方。
特に、佐藤先生の、子どもの将来を見据えた厳しく温かいご指導には何度も救っていただいた。
中学受験は、まだまだ人間的に未熟な小学生にとって高いハードルだと思う。
親にとっても、わが子への理想(幻想?)と現実の乖離を直視しなければならないという試練が待ち受けている。
迷ったり、落ち込んだり、投げだしたりするたび、佐藤先生に助言を求めた。
決して甘い言葉ではないが、話しているうちに、あるいはしばらく経ってから、「そうだった。そもそも受験させようとしたのは、そのためだった。」と気づかせていただいた。
現在中学3年の長男は、進学した第二志望の学校で地道に努力し、ぐんぐん成績を伸ばしている。
「中学受験がゴールではない。」
およそ、進学塾とは思えないこのメッセージを受けて学んだ結果だと思う。
彼は今も、入江塾の仲間と撮った記念写真を下敷きに入れ、先生方からの入試応援メッセージカードを机に飾っている。
今まさに受験中の次男がどの中学に通うことになっても、入江塾で培った精神を持ち続けてくれるなら、これからの長い学生生活が充実したものになると確信している。
最後になりましたが、入江先生・佐藤先生をはじめ、苦手な算数を「好きだ」と言わせるまでにしてくださった秋定先生、お弁当を忘れた次男と一緒にコンビニまで走ってくださった八木先生、直前の特訓をしてくださった木村先生ほか、この6年間で我が家の息子達とかかわってくださったすべての先生方に、心よりお礼を申し上げます。
大変お世話になりました。入江塾に出合えてよかったです。
これからの貴塾の繁栄をお祈り申し上げ、入江塾体験メッセージとさせていただきます。
追記
次男の受験結果は、第一志望には届かず、第二志望の奈良学園中学校(実は、長男と同じ。とてもとても良い学校です!)に合格をいただいた。
この文を読んでおられる保護者の方々のなかには、かつての私と同様に、諸先輩方の体験を志望校や勉強法の参考にされる方もおられるだろう。
我が家の体験から言えるのは、その子どもなりの一生懸命で努力した結果ならば、たとえ第一志望ではなくても、通うことになる学校で存分に勉学に励み、学生生活を満喫するということ。
どうか、入江塾の先生方を信じて、わが子を託してみてください。
すべての入江塾生の未来が輝くものとなりますように。
奈良学園中学校の受験指導行います