2020-01-23
速さをメインテーマとしつつ、平面図形の要素も取り入れられたユニークな問題です。
太陽光による影が関係してきますが、速さの問題として考えたことと、平面図形の問題として考えたことを合わせる必要があり、その辺りが難しいところだと思います。
(2)はどの位置にいるときの出来事か迷うと思いますが、まず作図してみるとよいでしょう。
ある高層ビルの屋上には,図のような直径7mの円周の半分と,長さ22mの直線を組み合わせた形の展望コースがあり,C地点はB地点の真東の方向にあります。身長180㎝の父と身長120㎝の子どもがこのコース上をA地点からC地点まで,それぞれ一定の速さで歩きます。ただし,A地点とB地点を結ぶ,図の点線は半円の直径です。
(1)ある日,子どもがA地点を出発し,父がそのS秒後にA地点を出発しました。父はB地点で子どもを追いこし,さらにそのT秒後にC地点に到着しました。このときS:T=11:76でした。
(ⅰ)父と子どもが歩く速さの比を,最も簡単な整数の比で答えなさい。
(ⅱ)父が子どもを追いこしてから7秒後に,太陽は真東の方角に出ており,太陽による二人の影の先端がB地点から3.2m真東の地点で重なりました。父の歩く速さは毎秒何mですか。
(2)別のある日,子どもがA地点を出発し,その後,父がA地点を出発しました。前を行く子どもがB地点を通過するまでに太陽による二人の影の先端が重なり,そのとき,子どもの影の長さは7mでした。影の先端が重なってから何秒後に父が子どもを追いこしますか。ただし,二人が歩く速さは(1)(ⅱ)の速さと等しいものとします。