場合の数の問題ですが、整数の特徴を併せて考える必要があります。
5で割った余りによる分類を行うと考えやすくなります。
(2),(3)は式と言葉で解き方を書かなければなりませんが、
表現方法に悩む受験生が少なからず居たのではないかと思います。
(1)選ばれた6つの数のうち5つが,1,4,9,16,25のとき,「良い選び方」となるようなもう1つの数を
すべて答えなさい。
(2),(3)は求め方を,式と言葉を用いて書くこと。
(2)選ばれた6つの数のうち3つが,1,19,31のとき,「良い選び方」となるような残り3つの数の組は
何組ありますか。ただし,選ぶ数字の順番は考えません。
(3)「良い選び方」となるような6つの数の組は全部で何組ありますか。ただし,選ぶ数字の順番は
考えません。
(1)選ばれた数字をそれぞれ5で割ったときに、1余る数を[1]、2余る数を[2]、3余る数を[3]、
4余る数を[4]、割り切れる数を[0]、と表すことにすると、
1,4,9,16,25はそれぞれ[1],[4],[4],[1],[0]と表すことができます。
つまり、 [0]は5の倍数を表すことになります。
よって、□は[0]より、□=5,10,15,20,30となります。
(2)1,19,31はそれぞれ[1],[4],[1]と表すことができます。
(1)も参考にすると、6つの数は[1],[4],[1],[4],[0],[0]でなければなりません。
ですから、残り3つの数は[4],[0],[0]です。
(詳細な理由:[1]+[4]=[0]ですが、[4]-[1]は[0]ではないので、[1]も[4]も2つずつ用意しない
と差を[0]にすることはできません。また、残り2つの数を[x],[y]とすると[x]と[y]の和も差も[0]
にするには[x]も[y]も[0]でなければなりません。)
[4]にあたる数は、4,9,14,24,29の5つあります。
[0],[0]にあたる数は5,10,15,20,25,30の6つから2つを選ぶので、6×5÷2=15組あります。
よって、5×15=75組
(3)・6つの数が全部[0]である場合…6つの数が5,10,15,20,25,30であるとき→1組
和が[0]になる2つの数は[1],[4]もしくは[2],[3]ですので、
・6つの数が[1],[1],[4],[4],[0],[0]である場合
[1]は1,6,11,16,21,26,31の7つあり、[4]は4,9,14,19,24,29の6つあります。
それぞれ2個ずつ選ぶ場合の数は (7×6÷2)×(6×5÷2)=315通り 315×15=4725組
・6つの数が[2],[2],[3],[3],[0],[0]である場合
[2]は2,7,12,17,22,27の6つあり、[3]は3,8,13,18,23,28の6つあります。
それぞれ2個ずつ選ぶ場合の数は(6×5÷2)×(6×5÷2)=225通り 225×15=3375組
よって、1+4725+3375=8101組