2月23日(日)私の母校であるヴィアトール学園洛星中学高等学校で「ラバディ神父様への感謝の集い」が催され、それに出席させていただいた。ラバディ神父はこの3月で日本での勤めを終え、カナダへ帰られることとなった。日本に遣わされて52年、洛星中学高等学校に来られて50年ということだ。50年前といえば、私が高校3年生で大阪万博の年であるが、私は残念ながらその時のラバディ神父を存じ上げない。
ラバディ神父はカトリック聖ヴィアトール修道会に所属しながら洛星では宗教そして英語の指導にあたられ、後に校長そして理事長となられた。私は洛星同窓会の役員をしたり、入江塾を主宰して洛星中学への受験指導をしていたので、ラバディ神父にお会いしていたが、個人的にお付き合いしたことはなかった。
「感謝の集い」の前日22日(土)、とある小さな聖書研究会でラバディ神父が話されると聞いてそれに参加させていただいたとき、個人的にもお話することができた。そのお話はとても興味深かった。――当初はアフリカに宣教に行きたかったが、指令は台湾か日本ということで、とてもいやだった。だが今はカナダに帰るより日本にいたい。信仰の原点は乳児期。敬虔なクリスチャンの両親に育てられたので、最初に覚えた言葉はママ、パパ、イエス様の3語かという程。――
歴史上、戦国時代にイエズス会のフランシスコ・ザビエルが日本にキリスト教を伝えた。そして昭和の高度成長時代にヴィアトール会のゲェタン・ラバディ氏が日本の土を踏んだ。信仰の脈々たる系譜を感ずる。