中学受験の入江塾は大手塾に通っている生徒の指導、いわゆる他塾フォローも受け付けている。
学習塾を始める前、私はプロの家庭教師をしていたので、その頃から他塾に通っていようと頼まれれば指導したのである。
他塾フォローで気をつけねばならないのは、生徒、保護者の意向である。
たとえば塾内での成績を伸ばしたいのか、それとも第一志望校の入試対策をしてほしいのかの区別は大変重要である。
入江塾の算数は独特の解き方があるのだが、そうではなくその塾のオーソドックスな解法で教えるべきかどうかは本人の負担を考え、希望だけでなく学力も考慮しなければならない。
入江塾本来の生徒も指導しなければならないので他塾フォローにはそれほど人材や時間はかけられない。
しかし大手塾の問題点を知れば知るほど頼まれればできるだけ協力したいと思う。
ほとんど小学6年生になってから連絡があるので、転塾などを勧めることは控えている。
大手塾は集団指導(個別指導では実績は出せていない)で個々の志望校の対策に充分に対応できない。
ただ灘中学は別格だろうが、その他の難関校についてはよくて2、3校まとめて、中堅校にいたっては学力別クラス程度。
ある大手では過去問は赤本で勝手にやっておけと言われたという。
それに比べ入江塾の他塾フォローは、その学校に焦点をしぼって塾長及び専任講師が指導に当たる。
塾の規模では負けているが、指導内容の質では勝っていると自負している。