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入江塾は、京都市の塾グループ「育星舎」のなかの中学受験専門部門で、小学生を対象とした学習塾です。授業は1科目週1回1時間。無理のない楽しい中学受験を。本部の北野教室(北野白梅町、円町)を中心に出町教室・桂教室でも開講中。洛星、洛南、西京、洛北、東山、京都女子、同志社など多くの中学に合格の実績があります。

受験の悦び  その3

受験の悦び その2  の続き

 

11月以降、まさに勉強三昧。

起きているときは食事、トイレ、風呂以外、机に向かった。(今も、その頃の私の部屋は残っているが、イスのあった床の部分は擦り切れている。)

寝付きの悪かった私に母は薬用酒を勧めてくれ、それが功を奏した。

その頃、四当五落(睡眠時間が4時間ならば合格するが、5時間を超えると不合格になる)などと言われていたが、短眠は私の身体に合わなかったので最低8時間は眠った。

 

科目はまず手の付け易い日本史から始めた。

重要単語を色づけし、ページにおけるその位置関係を覚え、それをもとに全文を暗誦できるまでくり返し音読する。

3科目全体のスケジュール同様、ある程度進めばフィードバックをくり返した。

表裏2ページ分が完了するごとに、本の小口にあたる紙片の厚みの部分に色をつけた。

だんだんとページが進むごとに国語辞書のように小口に色面ができて、本を閉じていても進み具合が一目でわかり、励みになった。

 

12月に入り、世界史に移った。

各国の歴史は日本史と同様問題なく進んだ。

しかし、京大はいわゆるシルクロード地域がよく出る。

数十年ごとの世界地図はあったが、世界の地域が時間軸で動き出すと私の頭は混乱した。

それでも基本テキストは何とか制覇した。

 

当時、家の近くにSという写真館があった。

中1から高3まで毎年春先には、生徒手帳作成のため顔写真を撮ってもらいに通った。

そこの主人は直言のなかなか多い人であった。

去年の暮、願書作成のために行ったとき「どこ受験するんや」と聞かれて返答に困った。

それで今回は変えようと思っていたのだが、つい足が向いてしまった。

 

おじさんは開口一番、「おい、おまえ顔相かわっとるで」と言うではないか。

何かに取り付かれているような表現に思え、縁起が悪い。

来たことを後悔した。

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●育星舎グループ顧問:入江篤志

☆小3の頃は、九九が覚えられず 居残りをさせられたぐらいの学力の子。

しかし、すぐれた師匠達との出会いのお陰で、私立洛星中学、さらに京都大学法学部に合格する。

ところがその後学習意欲を喪失。

長いモラトリアムの末アルバイトをしながらプロ家庭教師に、そして学習塾を設立、今に至る。

 

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