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入江塾は、京都市の塾グループ「育星舎」のなかの中学受験専門部門で、小学生を対象とした学習塾です。授業は1科目週1回1時間。無理のない楽しい中学受験を。本部の北野教室(北野白梅町、円町)を中心に出町教室・桂教室でも開講中。洛星、洛南、西京、洛北、東山、京都女子、同志社など多くの中学に合格の実績があります。

中学受験に欠かせない「模擬試験」のおはなし

中学受験における模擬試験(以下「模試」と表記します)は、重要性と注意点をどちらも踏まえて結果を分析することが学力向上に繋がります。

模試をうまく活用して、学力向上に役立てたいものです。

 

模試を受けてもらうメリット3つ

入江塾は少人数制の塾ですので、5年生以降に受験をすすめているのは近畿圏全域で行われる外部の公開模試です。

この模試を受けてもらいたい理由について、保護者の方との面談等では以下のようにお話ししています。

 

1…緊張する練習になる

本番の中学入試では、初めて入る教室で全く知らない人間に囲まれてテストを受けなくてはいけません。

そういった場で実力を発揮するためには、「緊張する練習」が必要です。大人数が受ける外部模試は、これにうってつけの場と言えるでしょう。

模試を複数回受験することで、極度の緊張がなくなり冷静に解けるようになっていく生徒は多く居ます。

 

2…客観的立ち位置が分かる

生徒に模試の結果を返却する際、点数ではなく偏差値を必ず見るようにと話します。

偏差値は、他の多くの受験生たちの中にある自分の立ち位置を示すものであり、客観的な評価です。これは日常の学習の中で実感することが難しいものであり、大勢の他塾生と一緒に受ける模試だからこそ、示してくれる数値だと言えます。

 

3…数値や判定が見えて目標に繋がる

まだ精神的に幼い小学生にとって、“「志望校合格」という目標のために遊びたい気持ちを我慢して勉強に取り組む”ということは簡単ではありません。

6年生終盤頃ともなれば、目前に迫った入試を見据えて真剣に取り組んでくれますが、5年生(あるいは6年生序盤)のうちから「志望校合格のために勉強をしよう!」と目標を定め学習できるような子供はほとんど居ないのではないでしょうか。

生徒にとって、ハッキリ数値が出る「偏差値」は意識しやすい目標ラインとなります。また「志望校判定」は、アルファベットと図によって目標までの距離(もしくは到達度)を可視化してくれ、モチベーションアップに繋がりやすいようです。

 

模試を受けてもらうにあたっての注意事項3つ

上記のようなメリットを踏まえたうえで、入江塾の保護者の方には「模試の結果はあくまで一つの材料でしかありません」とお伝えするようにしています。

重要なのは模試の結果そのものではなく、それを学習にどう活かすか、ということです。

受け取り方を間違えると、生徒のモチベーションや学習姿勢に悪影響を与えてしまう可能性もあります。

 

1…1~2回受けただけで分かるものではない「学力」

模試を受けてみて、「今回成績が悪かった=内容が全然理解できていない」とは限りません。

慣れない会場に戸惑って落ち着かなかったのかも知れませんし、前日に緊張してあまり眠れなかったのかも知れません。

もちろん逆も然りで、「今回成績が良かった=充分理解できている」とは断定できないと言えます。

入試本番ともなれば、理由はどうあれ解答用紙に書かれた全てで合否が判断されることとなりますが、模試はまだその練習です。あくまで、「現段階で」「こうした学力である可能性がある」という一結果でしかありません。

受験するのは小学生、まだ子供ですから、自分のコンディションをコントロールできないことも多くあります。結果の良し悪しに関わらず、1~2回模試を受けただけでは、実力を正しく図ることはできません。

こうした理由から、入江塾では5年生の間に最低3回以上模試を受けて頂くよう、お願いしています。

 

2…結果に振り回されない

成績が悪かったら落ち込み、良かったら舞い上がる…もちろん日々の学習結果のひとつなのですから感情を動かされるのは当然ですが、毎回一喜一憂して振り回されてしまうのは良くありません。

前述している通り、重要なのは模試の結果そのものではなく、どう活かすか、ということです。

特に保護者の皆様には、毎回の模試の結果を冷静に(…難しいことかも知れませんが)受け止めるよう努めて頂きたいと思います。

 

3…模試にも「クセ」がある

模試の多くは、たくさんの入試問題を分析したうえで作成されています。

それでも、模試ごとに傾向や「クセ」が見られることがあり、これを踏まえた上での成績分析が理想です。

例えば、国語の成績が悪くないのは、受けている模試の記述問題が少ないからかも知れません。算数の成績が悪いのは、苦手な図形問題が多く出題される傾向の模試だからかも知れません。

模試の得点や偏差値だけでなく、正答出来ている箇所や間違えている箇所(更には間違えかた)をしっかり見ることが重要だと言えます。

 

中学受験における「模試」の役割とは?

中学入試についての記事を以前どこかで読んだときに、「模試は健康診断結果のようなもの」だと説明していて、上手い表現だなあと感心した記憶があります。

ただ結果を得て完結するためのものではなく、「ここが弱点」「もっとこうすれば良くなる」というヒントが散りばめられたものなのです。

ただ、こうした模試の成績を生徒が自力で「分析」することは難しく、これを活かすためには正しいアドバイスが必要だと言えます。

入江塾では模試の結果を返却する際、生徒を一人ずつ面談室に呼んで、一緒に1枚1枚の解答用紙をめくりながら内容についてコメントを添えて返しています。

また、成績向上のためには、返却されたあとに間違えた箇所をきちんと直すことこそ重要です。

入江塾では演習や個人指導の時間で、必ず模試の直しに取り組んでもらっています。その際も、必要に応じて直す箇所を指定するなど、アドバイスしています。

 

模試好成績のAくんと、偏差値50に届かないBさんの話

最後に、実際にあった2つの事例をご紹介します。

 

Aくんは、6年になってからの模試は好成績が続いていました。

ただ、日ごろの学習姿勢からはあまりモチベーションが感じられず、私たち講師から度々注意を受けていました。このままでは危ないのでは…と思っていたら、最後の模試で成績が下がってしまったのです。

Aくんは成績が悪くないことに油断して、声掛けに対する聞く耳を持ってくれなかったのでした。

 

Bさんは、模試の偏差値がなかなか50を超えない生徒でした。

指導をしている私たちから見ると、もっとできるはずだという確信がありましたが、最後の11月の模試まで、偏差値は50未満のままでした。

入試の直前時期になると「頑張ってるけど自信が持てない、どうしよう」と真剣に悩み、それでも最終的には「頑張るしかないんやな!」と前向きな姿勢で向かって行ってくれました。

結果、Bさんは第一志望である難関女子高へ合格してくれました。

 

どちらも極端な例かも知れませんが、模試の成績が一材料でしかないことを実感するケースでした。

 

もし、模試を「なんとなく受けるだけ」で終わらせてしまっているなら、勿体ないことです。

正しいアドバイスを得て、模試の捉え方を見直してみてはいかがでしょうか?

 

筆者:八木

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