スーパーコンピューターの世界ランキングで22日、計算速度を争う「TOP500」や省エネ性能を競う「Green500」など5部門を日本のスパコンが独占した。理化学研究所と富士通の「富岳(ふがく)」が計算速度で9年ぶりに世界一を奪ったほか、ベンチャー企業のスパコンが省エネ性能で1、3位に入った。ただ、米中も新型スパコンを開発中で、最先端の競争は激しさを増している。
朝日新聞 6月25日付
特に注目度の高い「TOP500」で「富岳」が1位になったのだが、それは「2位じゃだめなんでしょうか」と追及された先代の「京」以来だ。計算速度でいえば、億や兆を超えて京回/秒という単位が使われる。「京」では1.1京回/秒だが、「富岳」だと41.6京回/秒。それでも米中欧は今後富岳を超える50京回/秒程度(欧)や100京回/秒以上(米、中)のスパコンを投入してくる見通しだという。巨大なスパコンを数年に一度開発する状況でいいのかとする慎重な意見や「速度」より「どう使うか」をもっと考えるべきだとの見解もある。
しかし、科学界で世界1位というのはスポーツだけでなくやはり興奮する。鎖国をしていた江戸時代では考えられないことではないか。ノーベル賞の受賞者の人数もだが、日本人は優秀だといえるだろう。
一方、日本はデジタル後進国との指摘もある。「骨太方針」にある行政の電子化は、20年前から言ってたそうな。「IT担当大臣は台湾のようにもっとコンピューターに精通している者をつけるべきだ。」育星舎にはロボットプログラミングの部門があるが、そこから優秀な人材が出ている状況から、そんなことをふと考えた。