例年2月、3月有名大学合格者高校別ランキングと称する大学合格実績が週刊誌に発表される。
東大・京大に関しては私の大学受験の頃すでにあったと記憶しているのでこれは相当古くからの恒例記事だと思う。
「受験生ブルース」という歌が流行り、「受験地獄」という言葉が使われた頃から過激な受験戦争に対する批判が強まった。
高校の序列化を懸念する声もあり、それらの報道合戦は一時下火となっていた。しかし近頃はそれが復活してきているのではないだろうか。
ある週刊誌に「ゆとり教育に対する危機感からトップ校を中心に改革が進み、その結果、一部公立の東大合格実績が上がりました。」との意見が載っていた。
このとおり最近は公立までもが合格実績競争に堂々と参入する御時世だから、高校の格付け記事に対してもとやかく言う人は少ない。
それよりも興味を持つ人々の方が多いかもしれない。
先日、私がある書店で手にした本「勉強のできる子の育て方」(江藤真規著)には少なからず驚いた。
表紙には「娘二人を東大現役合格」という文句が謳われている。
私は「刺激(S)と反応(R)で、人間や動物を操作できる(SR理論)」とした行動主義心理学者ワトソンのことを思い出した。
彼は確か「私に1ダースの幼児を預けてもらえたら彼らを泥棒から学者・弁護士まで育て分けることができる」という趣旨の発言をしている。
親の意図したとおりに子どもを育てることはスポーツの世界でも話題になっている。
世の親としては無関心ではいられないだろう。
お休みはパパと過ごすと「できる子」に・・・・これは3月19日付のある新聞記事の見出しだ。
この「できる」というのは「我慢」「集団行動」「約束を守る」といった子どもの発育状況についてである。
厚労省調査の分析結果によるもので、幼いほど効果があるらしい。
うーん、私の子育てについてはこの情報は時すでに遅し。
これからの方の参考にしていただければと思う。
しかし、人類の歴史の中には狩猟採集時代があったはずだが、その頃のパパはわが子とどのように接していたのだろうか。