入江塾の特色の各論2つめは、競争を煽って受験指導はしないということ。
もちろん本番入試では合格者という勝者と不合格者という敗者が出る。
勝負がある限りそこに競争は存在する。
しかし、過剰な競争意識は不安を生み出し、成績向上を阻害し他者を排斥する。
模擬テストの偏差値は自分の学力が集団の中でどのような位置にあるのかを知るためのものである。
そこで自分の不足や欠点を見つければいい。
自分より成績の良い子がいればその違いの原因を見つけ、それにどう対処すればよいかを考えればいい。
偏差値もライバルも自分を見つめ直すためのものである。
塾によってはその時その時の成績によってクラスや座席を変えていくところがある。
生徒、保護者はそれに一喜一憂する。
指導する側にとってはその方が都合よい。
危機感から生徒を頑張らせ、成績が悪ければ本人の責任にできる。
そして、難関校合格者多数名を広告し、転塾条件を良くして成績優秀者をさらに集める。
これらがうまく噛み合って好循環を起こせば塾の業績が伸びる。
その陰で競争に疲れ敗れた者達は消えていく。
劣等意識をもってしまえばまず復活することは難しい。
入江塾ではそのような生徒を1人でも出したくないと思い、ここまできた。
以前大手塾で偏差値30台の成績の子が入江塾に移って来た。
小学校5年で学力の要である国語力は低学年レベルだった。
本当に驚き、スタッフはまさに危機感を持たざるを得なかった。
しかし本人の能力、頑張りもあり中堅進学校に合格した。
今、高校生の彼は医師を目指すという。
競争原理を使わない入江塾。
好奇心、夢、使命感を持った生徒達の集まりの中で奇跡は起こるのである。