卒塾生が訪ねてきた。
当日、前もって電話連絡があったのだが、取り継いだ講師のミスもあって、最初は誰なのか分からなかった。
昔のデータを調べて、15年ほど前に高校受験をしたA君だと分かった。
当時の担当の講師も呼んで、3人で会った。
医師の国家試験が先日終わって、今京都の実家に帰っているという。
そういえば医学部に入った時も訪ねてきてくれた。
私は中学受験の指導をしていたので彼を直接教えたことはない。
お母さんとの面談や車での送迎をしていた程度だ。
ただ、大変頭が良い生徒であることは認識していた。
そして全国でも有数な進学校である某難関高校に合格した。
彼いわく、高校時代、大学受験時代、大学時代には紆余曲折の道を歩んだようだ。
遠回りしているが、それぞれの時を後悔していないように見えた。
確かにそれだけの幅を感じられる人柄になっていた。
さらに「これからは医師として夢を持って進んでいこう」という意気込みが感じられた。
患者を相手の医者としては、これからは回り道はしないでいただきたい。
今までの紆余曲折が逆に益になるようにするのはA君自身の今後の努力によるだろう。