• 0120-19-71-48平日 15:00~22:00
    土曜 13:00~20:00
  •            
  • お問合わせ
               
  • 0120-19-71-48平日 15:00~22:00
    土曜 13:00~20:00
  • お問合わせ
入江塾は、京都市の「育星舎」の中学受験専門部門で、小学生を対象とした進学塾です。無理のない楽しい中学受験で志望校合格を目指します。本部の北野教室(北野白梅町、円町)を中心に出町教室でも開講中。洛星、西京、洛北、東山、同志社、京都女子、同志社女子など多くの中学に合格の実績があります。

カバゴン その6 完

阿部先生は多方面で活躍しておられた頃、富士山麓に「野生学園」という「自然の中の実験教室」を作られた。

ここで、春、夏、冬などの学校の休みの期間に野外学習として多くの生徒達の合宿を実施された。

先生に案内されてそこに見学に行ったことがある。

建物はログハウス調で、常駐するスタッフもおられ、うらやましい限りの施設であった。

 

ところで「科学の学校」創設当初手伝っていただいていた長男の昌浩先生も2年ほどで東京に帰られた。

時が経つにつれ京都の「科学の学校」は独自のマニュアルを蓄積し東京の「麻布科学実験教室」と肩を並べる程に成長した。

そして阿部先生の快諾を得てフランチャイズ契約を解消させていただいた。

 

そんなこともあり、阿部先生とは京都に来ていただいたり、私が出向いたりというお付き合いも十数年程前からあまりなくなっていた。

しかし、昌浩先生とは連絡をとり合って先生の御様子はうかがっていた。

 

あんな元気だった先生がここ数年いろいろな病気を患うようになっていった。

帯状疱疹、人工関節手術、心不全、角膜ヘルペスによる左目の失明、股関節骨折など次から次へと病魔が襲い、車椅子生活を余儀なくされるようになっていた。

そして最期は胃がんが原因で逝かれたという。

 

そんな中でも、ある記事によると「朝、目覚めたら『今日も生きていた!』って、もうそれだけでうれしくてうれしくて。

命あることに感謝しながら暮してますよ」と話されたらしい。

血液がO型だからといって到底言えないすばらしい境地である。

風邪で寝込んだだけでも落ち込むような私にはそんな気持ちになれないだろう。

 

そしてつい最近まで自宅で小学4年の男子を指導しておられたという。

全盛期の先生は、学校の講堂で数百人の小学生を前に授業をされたことがある。

あれはただのパフォーマンスで行っていたわけではなかったのだ。

「阿部先生は本当の教育者だったんだ」と今つくづく思う。

教育に携わる者として先生と出会えたことを感謝しなければならない。

 

御冥福をお祈り申し上げます。

 

 

代表ブログトップへ

入江塾トップページへ

お問い合わせはこちら

フリーダイヤル(スマホ用)

メール(PC・スマホ共通)

 


●育星舎グループ顧問:入江篤志

☆小3の頃は、九九が覚えられず 居残りをさせられたぐらいの学力の子。

しかし、すぐれた師匠達との出会いのお陰で、私立洛星中学、さらに京都大学法学部に合格する。

ところがその後学習意欲を喪失。

長いモラトリアムの末アルバイトをしながらプロ家庭教師に、そして学習塾を設立、今に至る。

 

2022年の記事一覧

2021年の記事一覧 2020年の記事一覧

2019年の記事一覧 2018年の記事一覧

2017年の記事一覧 2016年の記事一覧

2015年の記事一覧 2014年の記事一覧

2013年の記事一覧 2012年の記事一覧

2011年の記事一覧 2010年の記事一覧

2009年の記事一覧 2008年の記事一覧

 

代表の対談・座談会はこちら(育星舎ホームページへ)

 

代表ブログトップへ

入江塾トップページへ