新教室の内装工事は着々と進んでいた。
しかし、パーテーションなどがまだ完成していない状態で理科実験教室の説明会の日がやってきた。
結果的にはそのお陰で予想以上の100名程の参加者が入場できた。
東京からカバゴン阿部進が来て下さった。
即席の舞台でシャボン玉を含むいくつかの理科実験と講演をして下さった。
阿部先生の講演は子ども達にもわかりやすく、なにしろおもしろい。
皆、満足して帰っていただいた。
小1生から小6生まで1クラス4名まで、授業時間は60分、各自が実験し、絵入りで実験記録をつける。
年間36回、学校の春、夏、冬の休暇期間には数種類の特別実験を別に設定して、通常授業参加者以外の申込みも受付ける。
そんなカリキュラムでスタートした。
各学年1クラス以上、数十名の入会者があった。
実際の実験指導は阿部進先生の長男昌浩先生を中心に行っていただいた。
昌浩先生は「科学の学校」のために東京から京都へ転居されたのだ。
東京と関西の違いに驚いたことがある。
東京では年間20万円程の授業料が原則一括払いで問題ないというのである。
元総理大臣の孫も来ているという東京の教室では普通なのかもしれないが京都ではそれは無理だと思った。
私は阿部進先生を説得し、年間14万円程の授業料を原則12回の分割払いにした。