入江塾に正月休みはなかったし、今もない。
何も正月特訓などという大げさなものではなく、通常通りという感覚でやっている。
中学入試目前なので生徒(小6生だけ)も正月気分はなく過去問などを真剣に解いている。
以前、年末年始は講師に遠慮して私1人で生徒をみていた。
生徒数も少なかったのでできたのだが、最近は講師達が積極的に交替で担当してくれるので私自身はとても楽になった。
1月1日は元旦なので特別なことをする。
1人1人に500円を渡し北野神社に行く。
合格祈願のお参りというよりも屋台を見てまわるお楽しみが主である。
人混みの中に行くのでマスクなどは必ずつけるように、変な食べ物は買わないように注意する。
そしてはぐれないようにグループで行動させる。
私達講師にとっては気の使う疲れる行事だが、生徒達は大変喜ぶ。
20年程前はお金を渡す時、「合」のハンコを押したポチ袋に入れていた。
それをAくんは中学入試が終わっても大切に保管していた。
京大法学部に合格するまで開けないということだった。
彼は中学・高校と優秀な成績で進み見事それを成し遂げた。
そして、今検事として活躍している。
「入江塾の正月は楽しかった。中学受験は苦しいものではなく楽しいものだ」
そんなことを体験してほしいと思って正月も塾を開けている。