等積変形と三角形の合同をあわせて考える問題でした。(1)と(2)でやったことを(3)では同じようにして自分で活用できるかがポイントです。
図のように,三角形ABCの各辺に正方形がくっついています。三角形ABGの面積は18㎠で,AJ,ALの長さはそれぞれ4㎝,3㎝です。
このとき,次の図形はそれぞれ何㎠ですか。
(1)四角形AJKG (2)四角形AHML (3)四角形BDEC
(1) 三角形ABGと三角形AKGは辺AGを共通の底辺とする高さが4㎝の三角形なので,面積が等しい。三角形AKG=18㎠
よって,四角形AJKGの面積は三角形AKGの2倍で 18㎠ × 2 = 36㎠
(2) 三角形ABGと三角形AHCは合同(∵ AG=AC,AB=AH,∠BAG=∠BAC+90°=∠HAC )
また,三角形AHCと三角形AHMは辺AHを共通の底辺とする高さが3㎝の三角形なので,面積が等しい。三角形AHM=18㎠
よって,四角形AHMLの面積は三角形AHCの2倍で 18㎠ × 2 = 36㎠
(3) (1)・(2)より 正方形ACFGの一辺の長さは 36㎠÷4=9㎝ 正方形AHIBの一辺の長さは 36㎠÷3=12㎝
点BとFを直線でつなぎ三角形BCFをつくるとその面積は 9㎝×(9-4)÷2=22.5㎠
また,三角形BCFと三角形ECAが合同 (∵ BC=EC,CF=CA,∠BCF=∠BCA+90°=∠ECA )
ここで点Aから辺BC・辺DHに垂線を下ろした点をそれぞれ点N・点Oとすると三角形ECAと三角形OECは辺ECを共通の底辺とする高さがOEの三角形なので,面積が等しい。三角形OEC=22.5㎠
四角形OECNの面積は三角形OECの2倍で 22.5㎠ × 2 = 45㎠
同様にして点CとIを直線でつなぎ三角形BCIをつくるとその面積は 12㎝×(12-3)÷2=54㎠
また,三角形BCIと三角形BDAが合同 (∵ BC=BD,BI=BA,∠CBI=∠ABC+90°=∠DBA )
そして三角形BDAと三角形BDOは辺BDを共通の底辺とする高さがODの三角形なので,面積が等しい。三角形BDO=54㎠
四角形BDONの面積は三角形BDOの2倍で 54㎠ × 2 = 108㎠
よって,四角形BDEC = 四角形BDON + 四角形OECN = 108 + 45 = 153㎠