入江塾の特色の各論5つめは保護者の質が高いということ。
入江塾の指導理念に三位一体論というものがある。
簡単に言えば生徒、保護者、入江塾のそれぞれの協力関係を構築するというものである。
保護者から見た2つの関係、すなわち、生徒との親子としての連帯関係、入江塾との信託関係がしっかりできていなければ受験指導の成果は上がらない。
極端に言えば社会的信用のない親とは共に受験教育をすることはできない。
社会的信用といえば代表的なものが金銭関係である。
以前の私はその点、問題があった。
塾を始めた頃、中古車をローンで購入した。
月末の27日に毎月引落としがあったのだが、経済的に苦しい時期だったので真剣さがなく毎回のように翌月払いになっていた。
私自身は返済はしていると甘く思っていたのだが、担当者から「不渡り」などと厳しく言われた。
ある時、新たなローンを申し込んだところ審査で拒否された。
ブラックリストに載っていたのである。
私にとっては人生での大きな汚点である。
私は生徒達にそのような経験をしてほしくない。
約束したことは実行してほしい。
学習における課題も宿題もしっかりやってくることは将来の社会的信用にもつながると考えている。
数年前、他の塾の事情を知って保護者層の違いを感じた。
そこは1000名近い生徒を擁する塾なのだが、月謝の無断遅滞が300万円程あるというのである。
私の塾ではそういうことは皆無に近いので驚いた。
生徒が対象という学習塾の業態上、月謝の集金は大変難しいとは同業者から聞いていたがここまでとは思わなかった。
良い保護者が私の塾には多くおられることに感謝している。
それは生徒の指導の上で大変な力になっている。