1月18日に2025年度の中学入試が始まった。
今年は去年よりも約1週間遅れた日程となった。
倍率は平均3.9倍(昨年は4倍)。
志願者数は昨年より150名ほど減少したが、少子化で児童数が減っていることを考えると割合は横ばいではないだろうか。
倍率は昨年とほぼ変わらず2.8倍。
国語は「君たちはどう生きるか」吉野源三郎著、コペル君の話だった。
生きることの意味を考え成長していく話でいかにも洛星らしいと思った。
算数は予想通り簡単で、年々難易度は下がっている。
ということは、ミスはできないということだ。
入江塾生は1名受験で合格を手にした。
志願者は414名、倍率3.45倍。
ほんの少し倍率は下がった。
去年の超難しかった問題に比べ、今年はずいぶん解きやすくなった。
検査Ⅱは、公表されていた通り大問が一つ減った。
合格ラインは198くらいか。
入江塾生は2名受検して2名とも合格。
志願者は194名、倍率2.43倍。
ほぼ横ばい。
問題の傾向としては例年通りか。
検査Ⅲは、相変わらず難しくはないが解きにくい、というかめんどうくさい。
入江塾生は1名受検、1名合格。
この中学校には「かがやき21」という自己推薦型の入試がある。
毎年人気だが、今年は資格ありの認定者数を80名から70名に絞ってきた。
その代わり一般入試のA日程の合格者は61名から79名に増えた。
A2とBは例年通り厳しかったようだ。
「かがやき21」の資格認定についてはかなり細かく設定されているのでまた別の機会に紹介したい。
入江塾生は1名「かがやき21」で合格を頂いた。
今年、自己推薦型の入試制度を変更した影響がどのように出るか、一番注目していた学校である。
推薦の人数を80名に絞り、一般入試の門を拡げた結果、自己推薦の応募が137名で資格認定が90名ちょっと。
資格認定の基準である五ツ木・駸々堂の偏差値のラインは55を2回ということになっているが、実際に認定をもらった生徒の成績は58くらいになっていたらしい。
ただし、自己推薦の認定がもらえず一般入試にまわった生徒はほぼ合格だったようだ。
A 出願:135 合格:57
B 出願:272 合格:83
合格最低点は、去年より少し上がり107点(160点満点)。
算数では同志社中学校が大好きな「峠」の問題が最後に出ていた。
最初の方はとても簡単な問題なのでそこで落とさないことが大事である。
入江塾生も1名合格者が出た。
相変わらず自己推薦が大人気で、今年は昨年よりも厳しかった。
入江塾生は自己推薦でWR1名、LA1名の合格がでた。
WRの五ツ木・駸々堂の基準は70 、LAは65ないと難しかったようで、68あってもWRの自己推薦の認定を貰えなかった生徒もいるようだ。
一般入試は前期後期ともに志願者は減ったが、これは名古屋圏の中学校のいくつかと入試日が重なったことが要因である。
このため後期の合格者はあまり出していないようだ。
国語の入試問題が例年に比べ長く、読むのに時間がかかったのではないか。
一般入試の入江塾生は、WR2名 LA1名の合格者が出た。
久しぶりの全勝だった。
倍率は決して高くなかったので、藤華は入りやすかったようだが、東雲は例年通り厳しかったようだ。
今年からプレテストが無くなったため、対策はやりにくかった。
入江塾生は、東雲4名藤華2名合格だった。
国語は例年通り難しかった。
志願者数は、昨年の1321名から1418名に大幅増加した。
昨年クラスを1つ増やしたこともあり、今年はもうこれ以上増やせないためか全体的に厳しかった。
前期Aも前期Bも合格ラインは去年よりも上だった。
もちろん問題の難易度も関係するが、前期Bは20点ほど上回った。
そのため後期の受験者は増えた。
今年から加点方式が採用されたため、それで救われた生徒も数名いるようだ。入江塾生はエースで2名の合格者が出た。
今年からVクラスの上にVαクラスを新設。
このクラスは人数で合格を出すのではなく成績でラインを設けたようだ。
だいたい東山のユリーカと京都女子の東雲くらいだと思ってくれたらいい。
特奨制度もあり、Vαでの特奨合格はもちろん多いが、ガツガツやらずに最初はゆっくり勉強したいとのことでVクラスでの特奨合格もあった。
入江塾生は2名の合格。
志願者は増。
倍率は4.8。
今年は特にA0(エーゼロ)という自己推薦型の入試の人数が増えたようだ。
昨年31名の資格ありが49名になった。
この影響で一般入試の門が狭くなった。
来年は人数のラインを設けるかもしれない。
入江塾生はA0で1名、一般入試で2名の合格。
文責:入江塾 塾長 佐藤知加子